諏訪大社下社 山出し

諏訪大社下社 山出しイメージ

平成28年 4月8日(金)・9日(土)・10日(日)

35 度の坂を、一気に駆下りる。慄きと背中合わせの美。

大木そのもの、むきだしの迫力

kiseikobayashi-01.jpg下社の山出しは、上社の山出しから4日後に行われます。「奥山の大木里へくだりて神となるヨーイサ」と響き渡る木遣りを合図に、山腹の棚木場で一年間ひっそりと眠っていた御柱が目を覚まします。

曳行の道順は、棚木場から東俣川の渓谷右岸の山腹を約3キロ、萩倉の集落を抜けると、ふいに目の前が開けます。そこに世に名高い木落し坂が待ち受けています。
木落し坂は、勇敢な男たちが立ち向かう最大の見せ場。最大斜度35度、距離100m。御柱が姿を見せると、砥川の河原を埋め尽くした大観衆から一斉にどよめきがわき起こります。御柱に跨った若衆が、緊張の面持ちでその瞬間を待ちます。

 

男気を見せる7年一度の晴舞台

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木遣りとともに、御柱が頭を突き出し、観衆の緊張が最高潮に達した瞬間。
御柱を引き止めていた綱が、振り降ろされた斧の鈍い音とともに切られます。下社の御柱は、大木そのもの。土煙をあげ轟音を響かせながら、猛然と坂を突き進んでいきます。左右に横転する危険がある中、男たちは振り落とされないよう必死の形相で御柱に乗り続けます。「男見るなら7年一度 諏訪の木落し 坂落し」「どうせ乗るなら木落しお乗り 諏訪の男の度胸だめし」の唄があるほどです。
転がりながら坂を落ちた御柱は、ふたたび穏やかな表情に戻り、さらに1㎞程の道のりを下社注連掛の台上まで曳かれて行きます。そして一ヶ月後、5月の里曳きを待ちます。

 

曳行マップ

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marker_simosha_y01.png棚木場

下諏訪町大平にある下社山出しの開始地点。
「これより曳き出し お願いだ」、木遣りの一声で氏子が心をひとつに曳行を開始します。
初日に春宮四、春宮三、秋宮二の順で、2日目は秋宮四、春宮一、春宮二、秋宮三、秋宮一の順で曳き出されます。

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marker_simosha_y02.png萩倉の大曲

大きいカーブのため全体が見渡せない難所のポイント。
ここを一気に通り抜けられるか、元綱係・梃子衆・追掛綱係の腕の見せどころ。

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marker_simosha_y03.png木落し坂

下社山出し最大の見せ場。最大斜 度35度。
足がすくむほどの急斜面が約100mも続く木落し坂で、御柱はじりじりと崖の上にせりだし、追掛綱(おいかけづな)が斧取衆(よきと りしゅう)によって切られると、一気に坂を滑り下ります。
木落しは、曳行開始と同じ順番で行われ、最も太い秋宮一の柱が最後を飾ります。

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marker_simosha_y04.png注連掛

山出しの最終地点。坂を下った御柱はその日のうちに、この地に曳きつけられます。
そして注連掛祭が行われ、5月の里曳きまで安置されます。

1.棚木場

2.萩倉の大曲

3.木落し坂

4.注連掛